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徒然ぽぽこ

好きな事用

44冊目「かにみそ」倉狩聡

カドカワのホラーで賞とった作品です。

 

ホラーと言えばホラーです。割とグロい部分もあります。でもどっちかっていうと万城目学とか森見登美彦とかあのへんです。男の人が軽く独白しているっていう感じ。

 

カニを拾うんです。主人公が。で、そのカニを飼い始めます。カニと何故か会話ができるんですよね。カニはなんだか落ち着いてて、ユーモアも持ち合わせてる。主人公とカニは交流を深めます。で、カニは何を食べているかっていうと。

 

不思議なお話でした。

決してめちゃくちゃ面白いぞこれぇぇぇって感じではないんですが、ふっと残る。感動はしないけど、しんみりしました。カニは何の象徴なんだろう。怪物なんでしょうけれど、どこか親しみを感じてしまうんです。

 

気味の悪い童話を読んだような読後感。クセになる。

 

かも?

 

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43冊目「Red」島本理生

毎度書きますが私はめったに恋愛オンリーの小説を読みません。たまに恋愛ものに手を出したくなる時もあるんですが、基本的にそれだけなのはちょっと、という感じ。

 

なのになぜか読んでしまう。そして苦しくなっちゃう。それが島本理生

「Red」は、不倫の話というにはちょっと違うというか。だからって女流作家のエロい感じな小説と言われてもちょっと違います。帯はセックスレスとか書いてすごいキャッチーにしてますが、中身はそうは簡単にいかないぜって感じ。

 

ヒロインは主婦です。子供がいます。旦那はイケメン高収入。義母はまああま優しいし明るい。割と恵まれてると周りには言われています。自分でもそうだろうなって思っています。でも。

 

でも。

 

こう、喉から胸のあたりを、ぎゅうううっと絞められながら読む感じです。それを面白いという人もいるし、苦しいという人もいるでしょう。私は面白いと思うんです。ちなみに電車の中でもじんわあああっと泣きました。感動する話とかではないんですけどね。人間の尊厳のお話だと思います。

 

主婦の方にもぜひ読んでほしいし、旦那さんにも読んでほしい作品です。

 

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42冊目「目嚢」加門七海

ホラーです。

私の好きなタイプのホラーです。

 

私の好きなタイプのホラーは、グロさに頼らず、日常にひっそり寄り添ってくるような、じとっとしたホラーです。

 

加門さんのは、何かの短編集で読んで、うわーじっとりこわいなー好きだなーって思った記憶がありました。たしか黄泉比良坂の話だったな。

 

主人公は作家です。怖い話を専門にしてて、ある時妹の嫁ぎ先の蔵から出てきた古い日記の解読を頼まれます。調べていくうちに、その家にまつわるアレコレがわかってきて、同時に奇妙な現象が身の回りに起こるように。

 

これもじっとり怖かったです。地味だと言われたら地味です。でも本当に怖いのはこういう感じだよなあ、て思うんですよね。

 

残穢」みたいなのだと思ってもらえたら正解です。このタイプの話が好きな人、ぜひ仲良くしてください。笑

 

 

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41冊目「レフト・ハンド」中井拓志

ちょっと珍しいといか、あまり有名ではないやつを。笑

 

とかいいながら、この本すごい好きなんですけどね。ホラーです。医学ホラー。けっこうなグロ。第4回角川ホラー小説大賞とってるからけっこう評価は高いはずだけど、たぶんこのあとあんまり書いてない(アリスくらいかなあ)からな。

この人の全部読んだんだけどな。もっと書いてくれないかなあ。

 

ある企業から、致死率100%のウイルスが漏洩します。そのウイルスとは、感染者の左手のみをまるで生き物の様に動かし、脱皮するレフトハンド・ウイルス。

簡単に言うと、感染すると左手だけが生き残って、身体からブチっと取れます。その左手だけが、ぞわぞわ動き回る。

その研究をしていた影山は、漏洩事故とともに研究棟を乗っ取り、封鎖してしまいます。その目的は、実は。

 

っていう。

ホラーというかSF? パラサイトイブとかそっち系。

描写はグロいですが、私の嫌いな「グロさだけインパクトあるホラー」では決してありません。どちらかというと生物の進化や、研究者って、みたいなところにスポットが当たっている作品です。

最後じわっと感動した記憶があります。笑

「パラサイトイブ」、「感染」、前紹介した「天使の囀り」、瀬名秀明とか伊島りすととか貴志祐介とか、このあたりのバイオホラーがお好きな方は絶対面白いはず。 

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40冊目「向日葵の咲かない夏」道尾秀介

好きな作家さんのひとり。道尾秀介を紹介します。

ミステリー作家と思われているのでしょうか。よくわからないけど笑

ゴテゴテのミステリより、この作品のように幻想的というかホラー交じりの話のほうが私は好きです。謎解き要素はあんまりないかなあ。

主人公は小学生です。終業式の日、欠席したクラスメイトのS君を訪ねていくと彼は首つり自殺をしていました。しかし、S君が姿を変えて「僕」の前に現れます。

自分は殺されたんだ、という変わり果てた姿のS君と一緒に、僕と妹は事件の謎を追い始めます。

 

なんと説明したらいいかわからないんですが、とにかくミステリータッチではあるんです。不思議な事が起こるし、事件も。ドラマチックな人間関係も描かれて。

でも、ホラーというか幻想的な。

道尾秀介の作品は8割がた読んでますし、ミステリーもホラーも味わったけど、私はこの作品の不思議な雰囲気が一番心に残っているし、覚えています。

 

 

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39冊目「霧のむこうのふしぎな町」柏葉幸子

児童文学!

 

千と千尋の神隠し」の元ネタ? アイディアはこっからもらったとかなんとか。でも雰囲気とか世界観は全然違う感じがします。

 

女の子が、夏の間だけ、あるふしぎな町に行きます。そのふしぎな町で、仕事のお手伝いをしたり、いろいろなひとと交流したり。

そして、帰ります。

私、ひと夏のなんとかに弱くて。弱くて弱くて。

もちろん千と千尋もたまらんですよ。何があるからとかではなくて、出会って、別れて、二度と会えないかもしれないけれど、確かに何か心に残る世界。

あのパラソルの絵を見るだけでなぜか涙がじんわり。

泣くようなストーリーではないんだけど。

どちらかというとアリスインワンダーランド的にコミカルなキャラクターと主人公ががちんこにぶつかり合う感じ。笑

夏に読みたいです。

一度読んだ本を読みなおすことはあまりないのですが、これは3回くらい読んだなあ。実家の本棚に眠っていて、なかなか古本とかでは売れない。

そんな本です。


 

38冊目「怒り 上・下」吉田修一

いっとき、吉田修一ブームがきて、どどどどーっとこの人のを読みました。

どれもこれも言えることですけど、人間が泥臭いんですよね。いい意味ではなく笑。

明るくて一生懸命で必死に前向きな泥臭い人間ドラマの小説って私読まないんですけど、この人の書く泥臭さはほんとに、なんていうか、友達になりたくない知り合いになりたくない人たち。

でも、この世界のどこかにこうやって真っ黒い何かを抱えながら生きている人がいるんだろうなあ、て思わせるような人を描く。

「悪人」と「怒り」が有名ですが、個人的には「怒り」のほうが好きです。久しぶりに、こぶしを握り締めて泣いた。

この人が主人公、てあまり言えない気がする。誰に寄り添って読んでもいい。

高校生の女の子が、母の男関係でいろいろあって、離島に移り住む。近くの無人島に連れて行ってもらうチャンスがあったから、行ってみるとひとりの青年が隠れ住んでいるんです。正体もわからないその男と交流を続ける女の子。

 

これがメインの流れですけど他にもたくさん、走っています。

怖い話でした。普通小説読むときって、こいつはどうなるのかなとか、たぶんこいつは幸せになるかなとか、こっちの思惑、あるんですけど入る余地ないですね。

強い話だったなあ。

 

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