5冊目「教場」長岡弘樹
昨年度、本屋大賞にノミネートされていた作品。
舞台は警察学校。オムニバス形式です。ひとつひとつの話は短く完結しているから、イッキ読みじゃなくても大丈夫。
結論いうと、面白かったです。ドキドキワクワク!というよりも、こう、人間ってなんていうか、汚くて惨めだけど振り切っちゃうと強いよね、という。それを知り尽くしている教官が、またかっこいい。その教官が、活躍しまくるんだけど、描かれる量としてはすごく少なくて、もどかしいくらい。それがまたにくい。この人はどんなひとなのかなあ、すごいひとなんだろうなあ、てずっと気になってしまう。
ハードボイルドが何かよくわかってないけど、これはハードボイルド!?と思いました笑
先が気になって手が止まらない、というより、じっとり手に汗かきながら、唸りつつ読む、という感じでした。
「傍聞き」で日本推理作家協会賞受賞のひと。気になってた作品だったので、次はコッチ読んでみよう。
教場 [ 長岡弘樹 ] |