10冊目「ハピネス」桐野夏生
桐野夏生は、大好きなんです。
女の人のミステリー作家で一番好きかもしれない。なぜだろう。
憧れのタワーマンションに住む子持ち主人公。子育て。ママ友。主婦。義理の親。
てっきり、仕事まみれの旦那に頼らず、一生懸命都会のハイソな世界で子育てする女の人が幸せとは何か?と問いながら奮闘する話かと思いきや。
まあさすが桐野夏生、て思いながら、途中から狐につままれているような感じに。
そしてなんていうか、突き飛ばされるような終わり方というか。なんだろう、完成度が高い世界だから、もう読者の期待とか解釈とかそんなの興味ありませんみたいな強い強いお話です。
わたしはこういう我の強い話大好きでたまらん。おすすめです。
ハピネス [ 桐野夏生 ]
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