17冊目「百舌の叫ぶ夜」逢坂剛
有名なシリーズですね。映画にもなってるしドラマにもなってる。西島秀俊さんが有名になった作品な気がします。倉阪役なのかなあ。
主人公は、とりあえず倉阪。女刑事かもしれないしおっさん刑事かもしれないけど。どんな立場から見てもいい。とにかく警察モノです。
警察モノ、というとこう、正義の名の下にな感じがするんだけど、どうもこれは違います。悪役もいるし、主人公側はもちろん警察サイドなんだけど、清く正しく明るいかというとまったく違う。
倉阪の奥さんが、爆死します。どうもきな臭い死に方。誰に殺されたのか。はたまた奥さんが過激派の一味だったのか。同時に、モズと呼ばれる殺し屋の影がちらつきはじめる。
まあひたすらにバイオレンスです。恋愛も描かれてるんだけど、こんなに殺伐とした獣っぽい恋愛もなかなかない。笑
圧倒的な世界観です。
スッキリ爽快はしないので、こう、警察が活躍してかっこよく悪者を倒すところを期待して読んではいけません。
でもわたしは好きです。面白かったです。三作読んだかな。たしか、幻の翼、砕かれた鍵、に続くはず。
映画も観たいなあ。
百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ)【電子書籍】[ 逢坂剛 ]
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