42冊目「目嚢」加門七海
ホラーです。
私の好きなタイプのホラーです。
私の好きなタイプのホラーは、グロさに頼らず、日常にひっそり寄り添ってくるような、じとっとしたホラーです。
加門さんのは、何かの短編集で読んで、うわーじっとりこわいなー好きだなーって思った記憶がありました。たしか黄泉比良坂の話だったな。
主人公は作家です。怖い話を専門にしてて、ある時妹の嫁ぎ先の蔵から出てきた古い日記の解読を頼まれます。調べていくうちに、その家にまつわるアレコレがわかってきて、同時に奇妙な現象が身の回りに起こるように。
これもじっとり怖かったです。地味だと言われたら地味です。でも本当に怖いのはこういう感じだよなあ、て思うんですよね。
「残穢」みたいなのだと思ってもらえたら正解です。このタイプの話が好きな人、ぜひ仲良くしてください。笑
目嚢ーめぶくろー [ 加門七海 ]
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