44冊目「かにみそ」倉狩聡
カドカワのホラーで賞とった作品です。
ホラーと言えばホラーです。割とグロい部分もあります。でもどっちかっていうと万城目学とか森見登美彦とかあのへんです。男の人が軽く独白しているっていう感じ。
カニを拾うんです。主人公が。で、そのカニを飼い始めます。カニと何故か会話ができるんですよね。カニはなんだか落ち着いてて、ユーモアも持ち合わせてる。主人公とカニは交流を深めます。で、カニは何を食べているかっていうと。
不思議なお話でした。
決してめちゃくちゃ面白いぞこれぇぇぇって感じではないんですが、ふっと残る。感動はしないけど、しんみりしました。カニは何の象徴なんだろう。怪物なんでしょうけれど、どこか親しみを感じてしまうんです。
気味の悪い童話を読んだような読後感。クセになる。
かも?
かにみそ【電子書籍】[ 倉狩 聡 ]
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