9冊目「君の膵臓を食べたい」住野よる
8冊目「何者」朝井リョウ
7冊目「春の庭」柴崎友香
というわけで今日読んだので「春の庭」。
芥川賞とったやつですね。
主人公はある取り壊しが決まったアパートに住む、ばついちの男の人。上の階にすむ「西さん」と知り合い、彼女を通して一冊の写真集と出会う。
と書くとなんか恋愛ものくさいですが、特にそんな要素ないです。
好みだけで言っていいなら、別に面白くなかったです。そもそも私は「うまいなあ」「ささるなあ」と唸るような作品が好きでして、自分がその世界でそわそわしたりわくわくするかどうかが面白さのポイントなんだけど、これは、始終「本を読んでいる」って感覚がずっとぬぐえませんでした。
そういう意味では本当に「文学作品」として受賞したのかなあ。
川上弘美とか江國香織とかと同じジャンルだと私は受け止めました。つまり私は苦手。。。笑
春の庭 [ 柴崎友香 ] |
6冊目「女王はかえらない」降田天
第13回このミステリーがすごい!大賞受賞作。
女王はかえらない [ 降田天 ] |
暗黒女子 1【電子書籍】[ 秋吉理香子 ] |
5冊目「教場」長岡弘樹
昨年度、本屋大賞にノミネートされていた作品。
教場 [ 長岡弘樹 ] |
4冊目「世界から猫が消えたなら」川村元気
はやりにのって。
この作家、テレビ関係のお仕事のひとだかで、小説が本業って感じではないようです。基本作家がどんな人かとかあんまり気にせず読みますけど、読みながら「? あんまり文章上手じゃねーぞ」と思ってしまって、調べたら、ああ、なるほどという。
小説って「話は面白いけどなんか文はいまいち」な人がたまにいませんか(個人的には、大大大好きだけど、五十嵐貴久さんもこのたぐい笑)。
これもそうだな、と思いました。
主人公は、脳腫瘍と診断されて、明日の命をも知れない青年。告知されてガーンとなっているところに、悪魔というか死神といか、なんかそういうのに出会う。
そいつはいう。お前の大切なものを世界から消す代わりに、一日寿命を延ばしてやると。で、その消すものってのが大切なものなわけですから、それにまつわる思い出や、自分の人生にとってどんな意味があったのかとかをひたすら思う、ていう泣くやろこれ絶対泣くやろっていう展開です。母、父、元恋人、友達。
悲壮感はそんなになくて、やわらかい文体だからか、すっきり悲しい感じです。さわやかともいえるかなあ。いとうせいこうの「想像ラヂオ」に似てる。
ただ上にも書きましたが、文章がすごいうまいかというとそんなになので、私はじんわり泣けたなあ、くらいで号泣まではいかず。「想像ラヂオ」と同じでした。
たぶん、ふだん本読まない人が手に取って、ああ、いい話を読んだなあと感じられる本なんだろうな、と思いました。
ちなみに、私が話をめっちゃ面白いと思うわけではないけれど、文が上手すぎていつももだえ苦しむのが村上春樹です。笑
世界から猫が消えたなら [ 川村元気 ] |
想像ラジオ [ いとうせいこう ] |
3冊目「ダブル」深町秋生
「果てしなき渇き」が面白かったーという記憶ぐらいしか、この作者に関してはありませんが、これも同じようなアンダーグラウンドな世界のお話。
果てしなき渇き [ 深町秋生 ] |
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