覚書

好きな事用 主に映画、小説、漫画など

16冊目「その女アレックス」ピエール・ルメートル

夜だから27日分として許して!笑

 
一時期話題になっていました。
あんまり翻訳は読まないのですが(日本語がやっぱり不自然に感じる)、あまりに話題だったから気になって読みました。
面白かったです。
 
主人公はアレックスです。拉致されます。けっこうエゲツない感じで監禁されます。箱に詰められネズミにかこまれ殴られ。
で、最初はもう、アレックスがんばれ!アレックスがんばれ!!てもう必死に応援して読んでます。
次第に、??????だらけになります。
アレックス、え? 強すぎじゃない??笑
え??
え????
 
アレックス???
 
 
ていう感じです。
オチもぐっときた。感動とかではなくて。アレックス、応援して損はない。
そんな感じです。
疑ってごめんアレックス。
バイオレンスです。
しかし面白かった。イキきってる感じがしました。
 

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15冊目「残穢」小野不由美

好きなジャンルはと聞かれたら、すぐに、ホラー!!!と答えるほどのホラー好きなわたし。基本的にこわい本は全部読んでると豪語したいくらい、こわい話には目がありません。

角川ホラーはお友達。最近漫画っぽい表紙嫌だけど。笑
 
そんなわたしにもホラーのこだわりがありまして、グロおしは嫌なんです。グロって、それだけで威力ありますよね。だからグロに頼っている作品はあんまり怖くないと思うんです。ソウとか個人的にホラーの範囲外。
 
わたしが好きなのは、グロい死に方をしない(某着信◯リ)、ロン毛の女の人が呻きながら這い回らない(某呪◯)ホラー。
 
というわけで、近年稀に見る最高に面白いホラーでした。そうそうこういうのが!!!好きなんですよ!!!!
 
ひたひたと、日常的にこういうことがあると、怖いなあ、とふと思い出しでゾクゾクっと首の後ろが寒くなるようなホラー。
お風呂で髪の毛洗った後顔をあげるときちょっと勇気がいるのうなホラー。
 
主人公は作家です。小野さんだと思っても面白いし、フィクションだと割り切ってもいいし。
怖い話、不気味な話をネタとして手紙で集めていたら、ふと昔もらった手紙がよぎる。
どうしても気になって、調べていくと。。。
 
 
映画も面白かったです。
竹内結子橋本愛に坂口健太郎。もうわたしのための映画。
 
ホラー好きな方にはおすすめ。
ただ小野不由美だ!屍鬼だ!ゴーストハントだ!と思うとちょっと違うので注意。
十二国記も大好きだなあ。
 

 

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14冊目「人魚の眠る家」東野圭吾

大学の先輩にあたる笑

多作で有名な方ですが、だからこそたまに、手抜いてない?!?!ていうくらいハズレもあると勝手に思っているわたし。笑
 
これはアタリでした。わりとほとんどこの人の読んでますが、ここ数年のなかでは一番面白かったです。
刺さるというか作品の中の世界が持つ力が強い小説が好きなんですよね。読者がどう思うかなんて知ったこっちゃねーよ、というような。
死んだり謎解きしたり、とはいかないので、東野ミステリーが好き!というファンの方には向かないかもしれません。
 
主人公はお母さんです。娘が事故で植物状態になってしまいます。でもお母さんは、諦めません。いっそ狂気の沙汰までいきますが、母は強い。
 
ちなみにわたしは東野作品なら「赤い指」「秘密」あたりが好きなので、そこらでビビッとくるかたはこれ、オススメです。
 

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13冊目「高校入試」湊かなえ

湊かなえ、割と好きなので、新しいやつ、サファイヤ?以外は読んだことあります。

これは、ガッキー主演でドラマ化されてましたよね?わたしは見ていませんでしたが、教師してる友達が面白いドラマだったと褒めてました。
 
主人公は、というほどひとりだけが目立つ感じと話ではない気がしますが、メインの視点はかつて旅行代理店で働いていた経歴を持つ英語の先生。彼女も含め高校入試という一大イベントを、粛々とこなしていく教師たち。カンニング疑惑、うるさいOB、ネットでの実況、何も起きてはならないはずの高校入試で、様々なアクシデントが起こる。誰が黒幕で、目的は、というミステリー。
 
教師やってた身からすると、湊かなえも教師だったのか?(知らないけど笑)と思うくらいによくわかって書かれてるなあ、と感じるリアルさでした。
強すぎないメッセージもなんだか伝わってくるし。謎解き要素もしっかりあって、面白かったです。
教師してたからかイライラするところもありました笑

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12冊目「風の中のマリア」百田尚樹

百田尚樹は、「永遠のゼロ」と、あと整形?の話とくらいしか、読んだことがなく。イメージとしては文章がうまいというより確固たる思想にねづいた、ドラマチックな展開を思いつくのが特徴の人だというもの。永遠の〜のはじめの方なんて文章グッダグダすぎて辛いレベルだった記憶が。

 
これ面白かったです。普通に。楽しかった。主人公はスズメバチです。
ミステリーでも、SFでもなく。生きるお話でした。そういう意味では作者の強い思想は根元にあるんでしょうけど。
物語を飛び越えて主張してくるやけでもなく、うまいことお話とマッチしていた気がします。
 
単純にわたしが蜂とか動物が好きだから楽しかったのかもしれないけどな、、、。笑
さくさくっと読めました。
 

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11冊目「さよならドビュッシー」中山七里

愛する橋本愛ちゃんが主演?で映画になりました。

 
主人公はピアニストを目指すお嬢様。同じようにピアニストを目指すいとこがいて、彼女とともに、厳しくも優しい資産家のおじいちゃんに可愛がられながらピアノの練習に日々励んでいた。そんなある日、不審火からの家事で、おじいちゃんといとこが焼死。その莫大な遺産を巡ってお家騒動が起きる中、火事の後遺症と戦いながらふたたびピアニストを目指す主人公。彼女を導く若き天才ピアニスト。でも実は事件は終わっておらず、彼女は命を狙われることに、みたいななんか、典型的なミステリー。
叙述トリックもありますが、わたしは割とすぐにオチが読めてしまった。
 
文章もそんなに上手だなあと感じることもなく。わたしはピアノに詳しいほうですが、音楽に関する描写は文字で読むのが苦手ですっ飛ばしてしまっていました。冗長に感じた。
 
若き天才ピアニストとか、キャラクター性が強い感じがしたので、確かに映画とかにはしやすい?のかな。
 
面白かったかと言われると微妙。シリーズを今後読むかと言われると、多分読まない、かなあ。。。
 

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10冊目「ハピネス」桐野夏生

桐野夏生は、大好きなんです。

女の人のミステリー作家で一番好きかもしれない。なぜだろう。
 
憧れのタワーマンションに住む子持ち主人公。子育て。ママ友。主婦。義理の親。
てっきり、仕事まみれの旦那に頼らず、一生懸命都会のハイソな世界で子育てする女の人が幸せとは何か?と問いながら奮闘する話かと思いきや。
まあさすが桐野夏生、て思いながら、途中から狐につままれているような感じに。
そしてなんていうか、突き飛ばされるような終わり方というか。なんだろう、完成度が高い世界だから、もう読者の期待とか解釈とかそんなの興味ありませんみたいな強い強いお話です。
 
わたしはこういう我の強い話大好きでたまらん。おすすめです。
 

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