覚書

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20冊目「夜のピクニック」恩田陸

六番目の小夜子」とか「月の裏側」を読んだときは「????」にあふれてて笑

まさかこんなにビッグになるとは思っていませんでした。教科書に名前載ってるし、入試問題でもたびたび使われていますね、恩田陸さん。

 

主人公の高校では、死ぬほど歩き続けるイベントが毎年恒例であって、例にもれずそれに参加します。ただひたすら歩きながら、友達、恋愛、家族、いろいろなことに思いを馳せる主人公たち。

何が起こるって別に何も起こりません。

はじめ設定を聞いたときは、スティーブンキングの「死のロングウォーク」を想像してしまいました。恩田陸、私はホラーのイメージが強いので。ちなみに死の~はあのバトルロワイヤルの元ネタになったといわれてるやつですね。怖いっていうか、悲しい話。

 

もちろん「夜のピクニック」はそんなホラーではないです。本当にただひたすら歩きながら、青春する高校生たちの話です。

恩田陸仕様なので、過激な演出もなく、しっとりと寄り添ってくるような感情の波を味わうことができます。高校生たちのお話だけど、どちらかというと「大人が高校生時代とか人生をそっと考えながら読む」ようなお話だなあと思いました。

ちなみに多部未華子主演で映画になっているみたいですね。

 

夜のピクニック [ 恩田陸 ]
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